青春残酷物語

青春残酷物語

松竹  1960年
監督:大島渚
出演:川津祐介  桑野みゆき

大島 渚 監督が、自ら手がけた脚本を撮影した作品。

若き日の 川津 祐介 が、陰鬱で身勝手なチンピラ役にマッチしています。
ヒロインの 桑野 みゆき は...すみません。ブスです。多少ブスなくらいの方が、劣情をそそる...?

公開当時、大ヒットした、カオスでアナーキーな作品。
若者の、やり場がなく暴発するエネルギー、といったものが描かれ、

松竹ヌーヴェルヴァーグ の旗手

とも称されたそうです。


私、今のところ、大島監督の作品というのは、この作品と

「戦場のメリークリスマス」

しか観ていないので、大島監督評ということはできないのですが、監督の作品群の中でも、当時ヒットしたとは言っても、やはり初期の頃の、監督自身の技量、レベルがさほど高くない頃の作品だと、言えるのではないでしょうか。

若い男女が抜き差しならない状況に陥り、最後にふたりとも、目も当てられない死に方をして、ふたりの血みどろの顔のアップが画面に左右大写しで並んで写り、
ダダーーーンッ!!
というこけおどし的な効果音で終わる、という、ちょっと鼻白むようなラストシーン。

大島監督の作品を時代を追って観ていく、系統立てて観ていくという上では、軽んじられない作品ではあると思います。


ところで、このあおりを受けたといってよい作品のひとつが

「武士道残酷物語」  1963年 東映

今井 正 監督・中村 錦之助 主演 のこの作品は、人間を深く描いた重厚名作品で、第13回 ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞したほどの作品です。

ですが、大島監督の「青春残酷物語」の大ヒットから、やたらと世間で「◎◎残酷物語」という名前の映画がたくさん作られ、その流れを汲んで、当時の東映の 岡田 茂 社長から、ネーミングをパクってしまえ、と指示が出て付けられた、安直至極のもの。

こんな名作にそんな名前の付け方をするとは...

こうした例、けっこうありますよね。




冷たい熱帯魚

冷たい熱帯魚

監督:園子温  脚本:高橋ヨシキ 2010年

日本人の映画監督の中でも、世界で評価されている一人が、園子温 監督。

2010年公開のこの作品は、強烈なインパクトをもっていますね。
グロいインパクトを。

1993年に埼玉でおこった、愛犬家連続殺人事件をモチーフにして脚本が書かれています。


脚本が、高橋ヨシキさん。

またこの高橋ヨシキさんが、カッコいいんですよ!
映画評論家、デザイナーで、両手首から体にかけて、みっちりとタトゥーを入れています。

高橋さんのフェイバリットとして挙げていたので、モンド映画の巨匠、ヤコペッティ監督の作品も観たっけ。

ヤコペッティ監督の作品では、
「さらばアフリカ」
が、一番強烈だったような...

高橋さん、カッコいいのは、
「マッドマックス 怒りのデスロード」
を観てすぐ、悪のボス、イモータン・ジョーのマークをタトゥーで入れたそう。

それをマッドマックスのジョージ・ミラー監督に見せ、驚き、喜んだ(少しあきれた?)とのこと。

日本が誇る鬼才、園子温監督と、強烈な個性の光る高橋ヨシキさん。
才能の合体が、こんな強烈な作品を生んだのでしょうね。




Mステ 4時間

明日、10月15日の金曜日、テレビ朝日の Mステ で、35周年記念番組の4時間スペシャルを放送するんですね。

ミュージックステーション35周年記念4時間スペシャル

Mステが35周年、そして、司会の タモリさんも、最初の数ヶ月をのぞいて、ほぼ35年間、司会をし続けているということで、

笑っていいとも

の長期間の司会に続いて、2度目のギネス認定とのこと!

同一司会者による生放送音楽番組の放送期間

ということで。

すごいですよね。

タモリさんのすごさって、表層上の部分では突っ張ったり毒を放ったり、意図的にとげとげしい態度は取らないで淡々と、ひょうひょうとしているのに、根本のところで、自分というものを曲げないで、 完全にマイペースで人生を進んでいくようなところですかね。

タモリさんと並んで お笑いビッグ3と呼ばれる、ビートたけしさん、明石家さんまさんたちも、根本的なところで周囲に流されるということはないのでしょうが、都度、感情の起伏や、偽悪的な振る舞いが見えたり、人間的な部分が見られます。

でも、タモリさんって、そういった部分も、あまり見られず、どこまでも淡々、ひょうひょうとしているところが、すごいと感じます。

私が子どもの頃のヒーローのひとりは、ビートたけしさんだったのですが、自分が年を取るに連れ、タモリさんのすごさってものが分かってきた気がするんです。

あ、Mステのスペシャル、出演するアーティストには触れませんでした(笑)。



千年女優

千年女優

制作:マッドハウス  2001年
監督:今 敏
脚本:今 敏 ・ 村井さだゆき

さすが、世界が認めた今 監督!
この作品も、あふれ出すイメージの世界がすごかった!

今 監督のどの作品を観ても感じるのですが、脚本家は、今監督のイメージする世界を文章化する、というのは、本当に大変な作業ではないかと思います。

過去の人生を回想をする主人公の女優、千代子と、インタビュアーの立花。
お互いのイメージがシンクロし、その中で登場人物として劇中劇、というか、空想する頭の中の世界、というか、そうしたイメージの世界と、千代子の過去の出演作の映画のストーリーがないまぜにになり、駆け抜けるといった、その異次元世界の表現がすごいです。


今監督は、監督が考えるSF世界がすごい、というより、やはり、イメージ世界がすごいのですよね。

音楽も、素晴らしいです。
音楽を担当する、平沢 進さんの音楽が、これまた今監督のイメージ世界にすごく合っています。

エンディングの曲も作品の世界観そのままで、最後のシーンからエンディングロールまで、気持ちをこの音楽でわしづかみにされたまま、離れません。

こんな素晴らしい監督が、46歳で亡くなってしまったとは。
言っても仕方のないことではありますが、なんとも残念です。


筒井道隆 筒井康隆

俳優の 筒井道隆さんが、来年2022年の1月から放送予定のドラマ

ミステリと言う勿れ

に、出演されると発表されています。

菅田将暉さん主演の月9ドラマですね。

ストーリーは、菅田さん演じる主人公が、淡々と自分の推理を語り、事件を解決していく

「令和版 新感覚ミステリー」

だそうです。

こうした、今回 菅田さんが演じる淡々とした印象のキャラクターって、昔は筒井さんが演じていそうな役でしたよね。

時代は流れますな。

筒井道隆さん、私と同年代ですが、筒井さんがブレイクして露出が多くなったとき、私も、私の周囲でも、

この、筒井道隆さんって、筒井康隆さんの息子さんか何か?

と、思ったものでした。

私も、小説家の筒井康隆さんのファンでしたので。私の友達たちも。

全くの他人だと知って、逆に肩透かしを食らったような印象が...

で、久々に筒井道隆さんをググってみると、お父さんは、

「父親は武道家の 風間健」

と。

お父さんが武道家! かっちょええ!

このドラマ、遠藤憲一さんらも出演され、味ですね。

筒井さん、これからも応援しています!